東京とはいっても、
緑に囲まれた地域はまだたくさんあります
八王子の由木地区もそのひとつ
多摩丘陵の里山風景を残しつつも、
次々に生まれる
多摩ニュータウンの景色もきれいな場所
昔から農業で栄えた地域ということもあって、
今もたくさんの畑があって、
山に囲まれて、
ゆったりとした時が流れています
そんな生まれ育った場所で、
小麦を育てながら、酵母を育てながら
由木の魅力、パンの魅力を伝えていけるような
ベーカリーを目指して
日々、パンを焼いていきます
パンの主役は小麦です。
八王子小麦（農林61号）
ホラーサーン古代小麦
ライ麦
麦と言っても
色も形もそれぞれ違っています。
そしてその麦たちの個性が
パンをより美味しくしています。
普段何気なく使っている小麦粉も
種から育ててみると
いろんなことがわかります。
土の中に撒くと
自然に葉っぱが1本生えてきます。
そのうちどんどん葉っぱが増えて、
茎が一気に伸び、
葉っぱと茎の付け根から
ちっちゃい穂が出て、
穂からは黄色や白い花が咲きます。
穂も膨らんで乾いてくると
きれいな小麦色に。
穂がしなってくると刈り時です。
収穫した種の一部は
また次の種まきへと、
ずっと繋がっていきます。
写真は柚子。
他にも白イチジク、ラズベリー、柿、金柑。。。
畑に植えられている
いろんな果物から
ゆっくり時間をかけて酵母をを育てると
香りのいいパンが焼きあがります。
里山では身近に自然を感じることができます
小麦、野菜、花や果実
日々、少しづつ変わっていく風景から、
いつも小さな感動をもらっています
